興南寮跡碑
広島で被爆した南方特別留学生と広島市民との交流の絆について学び、国境を超えた被爆の体験を世界に発信し、平和に向けた日本とASEANの取り組みについて、一緒に考えてみませんか。
アスジャ・インターナショナル
ASCOJA
(ASEAN Council of Japan Alumni、ASEAN元日本留学生評議会)
公益財団法人
広島平和文化センター
(予定)
今年は、被爆80周年という節目の年です。外務省とアスジャ・インターナショナルは、被爆の実相の国境を越えた次世代への伝承の取組強化の一つとして、公開セミナー「被爆した南方特別留学生との絆」を11月30日(日)に開催いたします。
日本は、戦時中の1943年と1944年に、東南アジア地域の将来の指導者になることが期待される優秀な学生約200人を南方特別留学生として受入れました。
1945年8月6日、広島文理科大学で学んでいた南方特別留学生8人が被爆しました。被爆直後にお亡くなりになった2名の留学生は、それぞれ広島と京都のお寺にイスラム教式に埋葬されています。
広島文理大(広島県文書館)
広島県立文書館蔵
南方特別留学生は、日ASEAN留学生交流の源流となり、戦後独立した母国で重要な地位につき、国家建設に大きく貢献しました。同時に、日ASEAN関係強化において中核的な役割を担いました。
広島で被爆した南方特別留学生も、ペンギラン・ユソフ・ブルネイ初代首相、ハッサン・ラハヤ・インドネシア国会議員のほか、外交官、ジャーナリスト、学者など各界で活躍されました。
Ministry of Foreign Affairs
公益財団法人 広島平和文化センター
理事長 香川 剛廣氏
「南方特別留学生と広島」
広島大学国際室 平野 裕次氏
広島国際映画祭2024招待作品映画「MEIKO」
映画監督・NHKアナウンサー 出山 知樹氏(予定)
被爆した南方特別留学生が歩んだ戦後
文部科学省アスジャ国費留学生
被爆した南方特別留学生とアスジャの絆
アスジャ・インターナショナル
公益財団法人広島平和文化センター 理事長
昭和32年(1957年)生まれ。早稲田大学卒業。昭和56年(1981年)外務省入省。
中近東アフリカ局中近東第一課長、 在アメリカ合衆国日本国大使館 参事官、 在サウジアラビア日本国大使館 参事官、 兼在イラク日本国大使館(在サマワ自衛隊駐屯地、外務省リエゾンオフィス所長)、 在サウジアラビア日本国大使館 公使、 在ジュネーブ国際機関日本政府代表部 公使、 在中華人民共和国日本国大使館 公使、 大臣官房参事官兼中東アフリカ局、 大臣官房地球規模課題審議官(大使)、 エジプト国駐箚日本国特命全権大使、 内閣官房TPP等政府対策本部 首席交渉官 を経て、令和4年(2022年)11月外務省退官
令和5年(2023年)2月に(公財)広島平和文化センター理事長就任(現職)。
広島大学国際室
博士(文学)
「南方特別留学生と広島」
被爆した南方特別留学生と戦後の日本社会-その記憶の形成の史的展開ついて-
2025年11月30日(日)|12:00 - 16:00
南方特別留学生は戦後母国に帰国後、元日本留学生協会を各国に設立
各国の元日本留学者同士の交流を目的に、ASEAN元日本留学生評議会(ASEAN Council of Japan Alumni、ASCOJA)を設立
ASCOJAは各国で在外公館と連携し、日本文化・日本語などの普及活動とともに、文部科学省アスジャ国費留学生の選考・推薦を実施
ASEAN元日本留学生評議会
Japan
ASCOJAの推薦を受けて来日したアスジャ国費留学生は、将来日本とASEANの架け橋のリーダーとなることを目的とした支援を受けています。
2023年は日ASEAN友好協力50周年の節目の年でした。12月には東京で「日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議」が開催されました。
会議では日ASEAN各国首脳により「日本ASEAN友好協力に関する共同ビジョン・ステートメント」とその「実施計画」が採択されましたが、その中でASEANと日本は「世代を超えた心と心のパートナー」であり、アスジャ・インターナショナルとそのASEAN側カウンターパートであるASCOJAによる交流事業をはじめ、様々な分野における人的交流事業を一層促進すると宣言されました。
外務省公式サイトへ移動します(PDF)
アスジャは2000年の設立以来、「福田ドクトリン」が目指す日本とASEANの「心と心」に基づく相互信頼関係のため、ASEANから来日した留学生が様々な形で活動してまいりました。
アスジャ国費留学生による広島訪問の機会に、被爆した南方特別留学生と縁のある広島市民、広島の各大学や広島市の関係者及び広島に留学するASEAN諸国の留学生等が一堂に会し、被爆した南方特別留学生の実相と広島市民との交流の絆を再認識する機会を設けることは、国境を越えた被爆の実相の理解を広げ、世代を越えた絆を継承し、平和に向けた日本とASEANの次世代による関係強化に大きく貢献すると期待されています。
アスジャ・インターナショナルは、日本とASEANの架け橋のリーダーとなることが期待されるASCOJA推薦の文部科学省アスジャ国費留学生を受入れ、彼らが日ASEAN留学生交流の源流となる南方特別留学生の被爆の実相の理解を深め、広島で現在も綿々と受け継がれる南方特別留学生と日本人コミュニティーとの絆を実感する機会を提供し、日本とASEANの関係強化に中核的な役割を果たし、平和の実現に向けて日本とともに貢献する人材育成を目指しています。
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