皆さん、こんにちは。アスジャ3年生のはなです。
アセアン・フェスティバルが昨年11月に終わった後は、アスジャ生のほとんどが期末試験や大学院入学試験などの準備で勉強が忙しくなりました。
試験が終わって春休みになったら、ちょうど次のアスジャ事業に参加するチャンスが来ました。その一つは、前回の記事で紹介した「和食体験」ですが、今回のブログでは、もう一つの事業を紹介したいと思います。
それは、国際理解教育事業の一貫として、今年1月24日に東京都新宿区のある小学校を訪問した事業です。
普段の小学校では、関係者以外は立ち入り禁止ですが、こちらの小学校は毎回アスジャ生との交流を協力していただいています。日本の小学校で小学生たちと話し合ったり交流ゲームをしたりするのは留学生には滅多にないことで、このアスジャ事業は日本の初等教育の現場と東南アジアの教育の違いを理解するのに非常に貴重な体験です。
では、実際にどのように貴重な体験したのか。。。今回のアスジャ生ブログでは、アスジャ生による小学校訪問についてご紹介します。
今回は一緒にお話をお伝えするのは、もう一人います。それは当日この事業に参加したアスジャ2年生のユーさんです。
それでは、アスジャ生は日本の小学生とどのように交流したのか、また、実際に小学校を訪問するまでにどのようなことを準備し、そしてこの交流事業を通してどんな考えを持つようになったか、一緒にご覧ください!
アスジャ生の国際理解教育事業は、初夏と冬の年2回行われます。アスジャ生のほとんどは4月に来日するので、初夏の事業はアスジャ1年生を中心としています。それに対して冬の事業では、10月に来日した1年生のほか、小学校訪問を経験した学生が参加します。
今回の小学校訪問団も、10月に来たばかりの1年生の一人以外、ほかのメンバーは1年生から3年生まで、全員にとって小学校訪問はもう初回ではありません。場所もいつもお世話になっている小学校です。ですが、初めてのように緊張しました。
小学校訪問の交流事業では、アスジャ生による準備会議が事前に行われました。初回の会議では、「どんな内容が子供たちの興味を引けるか」、「どうしたら子供たちにアセアンのことを面白く伝えられるか」、「どんなパフォーマンスをしたら子供たちに一緒に楽しんでもらえるか」など、アスジャ生全員が取り組んだ課題です。
盛り上がった会議の最後に、「アセアンの国々の代表的な動物を紹介する」というテーマを全員で選びました。また、毎回の訪問ではアスジャ生によるパフォーマンスを披露することが恒例になっているのですが、今回は日本人と一緒に東京2020オリンピック・パラリンピックに向ける心を込めて、東京2020の応援ソングである「パプリカ」の歌とダンスを披露することを決定しました。
やることを決めたら、みんなで早速に情報収集を開始し、役割分担を決めて、プレゼンテーションの準備に進みました。
初回の会議以後、直接会えない時間にでも共同で作業をするために様々なツールを利用して発表の準備をしました。前の記事でご存知の方もいらっしゃると思いますが、アスジャ生のうち大学院進学者はJASSO東京日本語教育センターでの日本語予備教育を修了した後、それぞれの大学院に行きますので、オンラインでもつなげられて助かります。今回も、プレゼンテーションは、オンラインのGoogle Documentというツールでできるから、役割分担した後どこでもパワーポイントと発表原稿を一緒に作ることができて、非常に便利です。
しかし、歌とダンスの練習はそうはできません。リズムが鈍い私のように、実際に会って練習しないと、踊れないからですね。そこで、訪問当日までの1ヶ月、毎週土曜日に皆で集まって一緒に練習していました。
\ 練習を重ねて、いよいよ小学校訪問当日になりました。 /
当日の会場は学校の体育館で、アスジャ生が会場に入ると、すぐに小学生たちから拍手と歓声で温かく迎えられました。今回交流に参加する小学生は全員4年生で、楽しそうにアセアンの国々の挨拶まで覚えて挨拶して来てくれました。これだけでも、アスジャ生にとって本当に嬉しい思い出になりました。
アスジャとアセアンのことについて簡単に紹介し、交流がスタートしました。
名前と母国の挨拶で自己紹介
挨拶を交わした後、アセアンの動物を紹介するプレゼンテーションに入りました。水牛などアセアンの日常生活でよく見られる動物から、世界的に特別に存在する動物までのお話でしたが、小学生たちは興味深く傾聴していてくれましたので、「やった!大成功だ!!!」とアスジャ生の心で喜びの声が出てきました。
その後、小学生たちがアスジャ生と一緒に日本の伝統的なゲーム「花いちもんめ」を遊びました。小学生たちは活発で元気で、やさしくゲームのルールをアスジャ生に教えてくれました。皆で走りながら笑っていて、とても楽しかったです。
もう一つのゲームは、英語の探偵ゲームでした。小学生はアスジャ生に興味と趣味について英語で質問し、YESがもらえたらスタンプを収集できるゲームでした。小学生たちにとって英語を練習するチャンスでもありますが、彼らの可愛さに負けたアスジャ生たちはついYESしか答えなくなりました(笑)。
ゲームの後は、クイズの時間になりました。これも楽しかったです。小学生たちはアセアン動物に関することをすぐ思い出して、質問をクリアしました。そして、アスジャ生も小学生からのクイズで、小学校について学びました。
最後に、パプリカのダンスパフォーマンスですが、小学生は全員立ち上がり、アスジャ生と一緒に踊りました。アスジャ生も1ヵ月間みんなで練習した甲斐があって、楽しく踊れました。みんなで踊るのはこの交流会の最も素敵なパートだなと思いました。
充実した交流会はこれでもう終了しましたが、参加したアスジャ生の中で様々な思いが残っています。
事業が終わった後で、ユーさんはこのように語りました。
アスジャ生がこの小学校の子供たちに再会できること自体が素敵でした。小学生たちがアセアンの国々の挨拶を覚えてくれていて、本当に感激しました。
子供は「恥ずかしがり屋である」とか「見知らぬ人を恐れている」などとよく言われますが、今回の児童たちは、そうではないと思いました。積極的に話しかけてきて、交流する気が一杯でアスジャ留学生と友だちになろうという誠意を強く感じました。そして、彼らのおもてなしに非常に感動しました。
子供たちは国の未来であり、このような子供たちは必ず立派な大人に成長していきます。このような交流会では、日本の子供たちだけでなく、アスジャ生も広い視野と世界観を養うことができ、日本とアセアンの間により強い友情が生み出したのではないかと思います。
このような貴重な体験をさせていただいた
村井先生をはじめ小学校関係者の皆様、誠にありがとうございました!
ブログ読者の皆様、今回のお話はいかがでしたか。
国際交流といえば、海外まで行って交流するという考えもありますが、私はこの事業を通して、近くにいる人々から交流をして相互理解が深まり、日本とアセアンの架け橋がもう一つできていると信じています。
アスジャ生による訪問交流を「うちでもぜひ実施したい!」とご興味を持たれた学校関係者の方がいらっしゃいましたら、アスジャ事務局までご一報ください。