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「令和2年度3月期アスジャ国費留学生修了式」 ご報告
―別れは新たな始まりです(前編)―

アスジャ修了生マービン2021年06月30日
はなさん

皆様、こんにちは。はなです。

前回のブログでは、新ライターのニッドさんと一緒にアスジャ生たちの文楽体験の旅をご覧いただきましたが、いかがでしたでしょうか。

このようにアスジャ事業に参加するたびに、アスジャ生は様々なことを学んで少しずつ成長しています!そして、アスジャ生の最も成長した姿が見られるのは、アスジャ国費留学生の修了式(以下、アスジャ修了式)でです。

今回のブログでは、その貴重な姿を皆様にお届けする、もう一人の新ライターをまずご紹介します。

はなさん笑顔

私のアスジャ先輩のマービンさんです!

マービンさんは初めて会った人とでもすぐに仲良くなれ、アスジャ生の後輩たちの普段の面倒もよく見ていますので、アスジャ生のことを多様な視点から伝えるブログを届けてくれることを楽しみにしています。

それでは、マービンさんと一緒に、アスジャ修了式の様子を見ていきましょう

マービンさん

アスジャ生ブログの読者の皆様、初めまして。

ブルネイから参りましたマービンと申します。本日から、アスジャ国費留学生の活動について発信するアスジャ生ブログチームに参加させていただきます。

私は、小さいころから人とのコミュニケーションを大切にしており、おしゃべりを通して意見や情報を交換したりすることが好きです。そのため、大学院で人間社会形成を専攻し、ブルネイ人留学生のコミュニケーションをテーマに研究をしました。

マービンさん笑顔

アスジャ生の皆さんにとってはただのおしゃべり好きなお兄さんかもしれませんが(笑)、豆知識とうんちくに興味を持っております。日頃より友達と話し合ったり日本文化の番組を見たりして、様々なことを学んでいます。

 

ブログを書くのは初めてですので非常に緊張していますが、読者の皆様をはじめ、多くの方々にアスジャ国費留学生の日本での生活を伝えるために、頑張ります。

どうぞよろしくお願いいたします。

さて、突然ですが、皆様は毎年3月になると、どのような気持ちになりますでしょうか。私はいつも幸せと悲しみを同時に感じ取り、対立するその2つの気持ちで引き裂かれています。なぜなら、3月は別れ、その次の4月は新しい出逢いの季節だからです。アスジャが13人の在籍生を見送った今年の3月12日のアスジャ修了式のときも、そう感じました。

本日のブログでは、アスジャ修了式当日の様子をお届けいたします。今はもう6月ですので、3月のご報告を大変お待たせしてしまいましたが、どうしても今このタイミングでアスジャ生ブログの読者の皆様に修了式報告を届けたい理由があります。一つは、今回のアスジャ修了式は従来の修了式と比べ、一段と進化してきたからです。もう一つは、アスジャ修了時点で見られたアスジャ生の様子をお見せしたかったからです。

 

と、その前に、アスジャ修了式とは、アスジャ生がアスジャを修了するにあたって、アスジャ在籍生として出席する最後の事業です。3月と9月の年2回行われています。日本の学校の卒業式と同じように、修了証書の授与式が行われ、修了生が順番にスピーチをし、アスジャの先生方からのお言葉をいただきます。修了式をもってアスジャ生たちはアスジャを巣立っていくことになります。

 

前回の昨年9月の修了式の様子はこちらでご覧になれます。 >>

修了式の様子

皆様もご存知のように、2020年から現在にかけて、新型コロナウィルスによるパンデミックが続いており、日常生活におけるあらゆる面を根本的に変えました。新型コロナウィルス対策としてのソーシャル・ディスタンス(社会的距離)や、在宅勤務など、「New Normal」時代では様々な不便さに直面しています。その一方で、テクノロジーの進歩により、私たちはオンラインツールを使ってお互いに連絡を取り合うことができるようになりました。そのため、いつでもどこでもボタンを押すだけで合流でき、人と人との交流が容易になってきました。そのような便利な面もあるこの世の中ですので、アスジャも時代とともに日々に新技術を学んで、アスジャ生の交流を継続するだけでなく、さらなる進化を遂げております。新挑戦で進化したアスジャ事務局の姿は、今年3月の修了式でも著しく見えました。

 

具体的には従来の修了式は、アスジャ・ファミリーの全員の前で行う重大な式典であるため、当初はアスジャ事務局も新型コロナウィルス対策をしっかりとった上で、できるだけ対面の形式で実施する計画を立てていました。

 

ところが、東京都の緊急事態宣言が延長されてしまいました。それは、事務局のスタッフ全員に新たな課題をもたらしました。当日参加する全員の安全を守りつつ式典を成功させるためには、どうすればいいかということです。

結局、修了式開催の直前、形式を対面型からハイブリッド型に変更するという大胆な決意が出されました。当日の式典は小川アスジャ日本理事、佐藤アスジャ顧問、松岡アスジャ事務総長以外には無観客で日本青年館ホテルにて行われました。一方、主役の修了生たち及び他のアスジャ生は、自宅にいながら修了式に出席しました。

リモート

修了式は、松岡アスジャ事務総長による修了証書の授与式から始まりました。修了証書は事務局のスタッフが代表で受け取り、後日各自に郵送されました。そのあと、日本理事の小川郷太郎先生が修了生への祝辞を述べられました。修了式会場からオンラインで配信した部分はここまでは順調で、次に修了生たちはそれぞれ画面越しで修了スピーチをしました。

アスジャの事業では、今回は初めてのハイブリッド型のイベントではありませんが、やはりハイブリッド型の式典というのは、新挑戦でした!途中で音声や通信のトラブルも多少起こりましたが、最終的に無事に終了し、参加者全員にとって特別な思い出になっているでしょう。

マービンさん

スタッフのひとりとして正直にいうと、当日、予定外の技術的なトラブルが起こった瞬間では、大事な修了式スピーチの途中なので、どうしようかと慌ててしまいました。しかし、修了生及び出席者の皆さんがサポートしてくださったおかげで、心強くなり、すぐに冷静さを取り戻せました。問題が解決できたことだけでなく、修了式の感動的な瞬間を出席者の皆さんにうまく届けられたことも、スタッフとして何よりの励ましとなりました。

  • 受付にて

    修了生の代わりに、事務局スタッフが松岡事務総長から修了証書を受けました。

  • 事前交流会の日本人大学生と再会

    日本理事の小川先生からのご祝辞も出席者にオンライン配信されています。

全員集合
当日、修了生全員が画面越しで修了スピーチをしてくれました。

今回のブログは、ブロガー・デビューした私より、Newアスジャ修了式の様子についてご報告しました。

自分がアスジャを修了したときの修了式を振り返って比べてみますと、やはり対面だと写真を撮ったり直接話し合ったりすることができますが、ハイブリッド型アスジャ修了式ではそうはできなくて、少し残念に感じました。その反面、コロナ禍に負けずに、アスジャ修了生の皆さんにとって良い思い出になったでしょう。難しい状況の中でも修了式を実施したアスジャ事務局スタッフの皆さんの情熱に感謝しております。

次回の記事では、修了生がアスジャ生である時間にどのような経験をし、どのような思い出を持って成長してきたかを届け続けます。どうぞお楽しみに

  • Text by : マービンブルネイ国旗
  • Edit by : はなベトナム 、 アスジャ・インターナショナル事務局アスジャ・インターナショナル
  • Photo by : アスジャ・インターナショナル事務局アスジャ・インターナショナル