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「アセアン・フェスティバル ― MEET ASEAN」

―会って、話して、体験して、心が惹かれる(5)―

アスジャ生はな    2020年04月22日

皆さん、こんにちは。

アスジャ2… あ、もう3年生になりました はなです(笑)

時間がたつのは早いものですね♪

さて、前回までアセアン10か国のブースを巡ってきましたが、最後に「民族衣装体験コーナー」で「私もアセアンの民族衣装を着てみたい!」と思った方がいらっしゃいますか。

 

しかし、「どの国の衣装?」
「このアクセサリーには何か意味がありますか?」
「着心地が良さそうですが、材料は何だろう?」

といった疑問を抱いてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

それらの疑問を解くのは、アセアン・フェスティバルの定番演目である「民族衣装のファッション・ショー」でしょう。

それでは、今回のブログでは、本番のファッション・ショーを一緒に見てみましょう。

十人十色の物語:民族衣装のファッション・ショー

民族衣装のファッション・ショーといえば、アセアン・フェスティバルでは毎回好評をいただいていますので、今回も欠かせません。今回登場した民族衣装はアスジャ生が自国から持ってきたりしたものです。勿論、モデルとして民族衣装を披露したのもアスジャ生です。

  • インドネシア1
  • インドネシアの国旗インドネシア

    はじめに紹介されたのは、インドネシアの結婚式や卒業式などに着られるケバヤ(Kebaya)と、スルジャン(Javanese Surjan)です。ケバヤは女性の伝統衣装の一つで、レースなどを用いた丈の長いブラウスが特徴です。一方、スルジャンは、ジャワ族の男性の伝統衣装の一つで、バティックのシャツが一般だそうです。話が外れてしまうのですが、ジャワ族はインドネシアでは多数派民族だと言われています。

    私にとって最も印象に残っているのは、男女ともバティック模様のサロンを腰に巻いて着用することです。バティックといえば、インドネシアだけでなく、次に紹介される国々の衣装にもよく見られますよ。

  • マレーシアの国旗 マレーシア  

    マレーシアでの主なコミュニティは、マレー系、中華系とインド系ですが、それぞれの文化を反映する伝統衣装があります。今回紹介されたのは、マレー系のイスラム教徒の男性のバジュ・マラユ(Baju Melayu)と、女性のバジュ・クロン(Bayu Kurong)です。

    バジュ・マラユが一般的に宗教行事の時に着用され、特徴としてサンピングという腰巻の布があります。ただ、同じ腰巻ですが、インドネシアのサロンと異なる巻き方ですね。また、シャツも長袖で、デザインもマレーシアの独自だと言われます。

    一方、女性がまとうバジュ・クロンは日常生活でも愛用されるようです。基本的に全身をすっぱり覆い隠しますが、素敵な花柄や色合いのおかげなのか、ゆったりしている感じで着心地が良さそうですね。

  • マレーシア2
  • フィリピン3
  • フィリピンの国旗フィリピン

    次は、フィリピンの男性のバロン・タガログ(Barong Tagalog)と、女性のフィリピニャーナ(Filipiniana)です。現在は結婚式や教会儀式の礼服として着用されることが多いですが、フィリピンがスペイン植民地であった時代から継承されてきたそうです。今でもフィリピニャーナの張り出したバタフライスリーブといった点で、ヨーロッパ文化の影響を強く受けた特徴が見られますね。ちなみに、バロン・タガログにポケットがない点は気づきましたか?道端の話で聞いたのですが、それは植民地当時のフィリピン人に武器を携行させない目的で作られたそうです。

    近くから見ると圧倒的にエレガントですが、パイナップルなどから作られるそうです。そう!その美味しいパイナップルです!ただし、私たちが食べる果実ではなく、その葉っぱの繊維ということです(笑)

  • シンガポールの国旗シンガポール

    シンガポール航空の客室乗務員の制服として有名であるサロン・ケバヤ(Sarong Kebaya)は、シンガポール女性の伝統衣装の1つです。写真のように、「サロン」は長いタイト・スカートのことで、「ケバヤ」はVネックのえりの上着のことを指します。アジア独特のバティック柄を持っており、美しく上品に見えますね。ちなみに、4色によってCAの職層が分けられるそうですが、チャンスがあれば、見分けてみたいです(笑)。

    一方、写真で男性が着ているのは、国民の7割以上を占める中華系シンガポール人の唐服です。日常生活ではあまり着られませんが、旧暦の正月など中華系の伝統行事によく身につけます。洋服に近いように見えますが、柄と色合いから見ると、中華系の特徴が見られますね。

  • シンガポール4
  • タイ5
  • タイの国旗タイ

    タイの伝統衣装といえば、民族や地域、時代など様々な要素によって決まります。現代では、自由に組合せてできた衣装も一般になっていますので、そのバリエーションがより多様になるそうです。今回タイ・チームに紹介された男女の衣装も色々と組合せが工夫されたものだそうです。インパクトがあり、非常に美しいですね。

    女性の衣装はシワーライと呼ばれ、サバイという長方形の布を胸に巻いて下半身にパ・ヌンという筒状のスカートを身につけるのが一般です。男性が着用するズボンも特別です。それは、ジョングラベーンまたはジョンガベーンと呼ばれ、実は1枚の布で巻いてできたそうです。どちらの衣装もお二人の明るい笑顔にお似合いですね。

  • ミャンマーの国旗ミャンマー

    次の伝統衣装はミャンマー人口の7割を占めるビルマ族のものです。何か気づきましたかな?東南アジアの男性衣装は、腰巻の布をズボンの上で身につけるのが共通していますが、ミャンマー男性の場合、腰巻の布だけでスカートのように履くそうです。ミャンマーの気候と生活習慣からすると、非常に快適に動きやすいからです。

    女性の場合はタメインですが、男性の場合はパソーと呼びます。どちらも隣国からの影響が見られるでしょう。上半身のシャツやブラウスは、ミャンマーの北側にある中国の旧満州の衣装に近いですが、輪の形に縫った布で腰に巻き付ける布は、西側にあるインドの影響かな^^

  • ミャンマー6
  • カンボジア7
  • カンボジアの国旗カンボジア

    カンボジアでは、女性のアウパック(Aov Pak)と男性のサムプッ・ホール(Sompot Hol)という衣装が伝統スタイルのようです。女性が着ているアウパックには、もう一度腰巻の姿が見られます。このような腰巻はアセアンの伝統衣装に共通している点でしょう。ただし、カンボジア人の腰巻ドレスはカンボジアの誇りでもある織物の技術を利用され、独自のものになりました。

    現在、カンボジアの都市では洋服を着る人が増えましたが、地方ではこのような民族衣装姿の人がまだ多く見られます。特に、カンボジアのお正月やお盆などの伝統行事で着られることが多いです。

  • ベトナムの国旗ベトナム

    アオ・ザイ(Ao dai)を美しく身にまとうベトナム女性の姿はよく知られていますが、女性だけでなく、男性のものもあります。結婚式やお祭りのような重要なイベントではよく着られていますが、一部の高校では、純白のアオ・ザイは女子生徒の制服としても採用されています。

    写真で男性が着ているアオ・ザイは、旧宮廷のものにインスピレーションを受けたものです。このような革新された衣装は、誇りを持って着る若者が多くなり、近年人気が高くなってきます。アオ・ザイをはじめ他の民族衣装を通してベトナムの歴史についてもより興味を向けさせられるでしょう。

  • ベトナム8
  • ラオス9
  • ラオスの国旗ラオス

    ラオスにも民族が多いですが、その中でラオス・ロウムという民族がおり、その伝統衣装も同じ名前を付けられたそうです。ラオス・ロウムは男女ともシャツがシルクで作られます。女性はシンという布でスカートのように巻いて、男性はサロンにジャケットと組合せて着用するのが一般です。

    ほかの伝統衣装と同様に、お祭りや儀式、結婚式など重要な行事の際に着用されます。実際に、シンはフォーマルな場面だけでなく、職場や学校といった日常場面においても着やすいとラオスの友達が語りました。日常と言っても、女性の美しさをアピールできるちょうどおしゃれなドレスに見えますね^^

  • ブルネイの国旗ブルネイ

    最後は、ブルネイの伝統衣装ですが、冒頭で見たマレーシアのイスラム教徒の衣装とは、ほとんど変わりませんね。それは、マレー系ブルネイ人がブルネイ人口の約8割を占めるからです。

    マレーシアとの相違点があるかというと、ブルネイでは男性のバジュ・メラユは、チャラ・メラユと少し違って呼ばれるそうです 。また、写真のように、イスラム教徒の女性はバジュ・クロン以外、トゥドンというスカーフで髪を隠すことも見られますね。

    さらに、男女とも宝石や金・銀の飾りを施すこともよくあります。洋服が普及している現代社会では、だいたい結婚式やハリヤ、金曜日のお祈りといったイスラム教の公式儀式に着用されています。

  • ブルネイ10

ここで、10か国の衣装が次々に見えてきました。

公の場で多くの観客を前に歩いていったアスジャ生のモデルたちは、さぞ緊張したことでしょう。しかし、ファッション・ショーの最後までよく笑顔を見せてくれました。自国の衣装を着て異文化の人々に紹介することは有意義で楽しいものですね。

皆さん、お疲れ様でした(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

集合11
最後の集合写真でもアセアンの「十人十色」が見えてきますね!

私は今回のファッション・ショーを実際に見るまでは、一つの国には一つの伝統衣装しかないというイメージを持っていました。同じ国でも民族や宗教、地域などによって伝統衣装が様々あることを、今回初めて実感しました。まさか日本留学中にアセアンへの見方が反省できるとは!(笑)

また、気になったのは2ポイント!

一つは、男女を問わず腰巻の布や筒状のスカートが多いな!と。

もう一つは、アセアン各国の気候に相性がよく、華やかな色柄は生き生きしているな!と。

知るほど興味津々で、つい、次回の祭りのファッション・ショーまで待ちきれなくなりました(笑)

読者の皆さんは、いかがでしたか。

今回のブログをとおして、皆さんの心の中でアセアンの伝統衣装のイメージが少しでも変化がありますか?

ファッション・ショーの続き、次回のブログでは、アスジャ生が祭りである国のストーリーを再現し披露した劇を紹介します。

どうぞお楽しみに^^♪

Text by : はなベトナム
Photo by : ツクルベトナム・タケシラオス・ピンタイ