いつもアスジャ生ブログをご愛読いただいている大切な読者の皆様、こんにちは。アスジャ3年生のはなです。
2021年に入り、いかがお過ごしでしょうか。新しい年を迎えましたが、未だ広がりが止まらない新型コロナウイルスの影響により、緊急事態宣言も再び発令され、たいへん厳しい状況になっています。皆様の健康が守られ、一日も早く安全・安心な日常を取り戻されますよう、心よりお祈り申し上げます。
さて、新年の初ブログにあたりまして、良いニュースをお伝えしたいと思います。
2021年はアスジャ国費留学生自主事業、通称アセアン祭り開催年となります!
読者の皆さま、「アセアン・フェスティバル – MEET ASEAN」のことをまだ覚えていらっしゃいますか。それは2019年度に行われたアスジャ生自主の事業であり、アスジャ生ブログの初テーマとして連載されました。本番当日から1年以上経ちましたが、そろそろ次の祭りの準備が動き出す時期となりました。
アセアン・フェスティバルは、アセアン祭りとも通称されますが、正式には「アスジャ国費留学生自主事業」と称されます。文字通りに、アスジャ国費留学生による自主事業で、2年に1回開催されます。アスジャの中でも大変大きな事業の一つです。
今日のブログでは、令和3年度アスジャ国費留学生自主事業、通称アセアン祭り(以下、アセアン祭り)に向けての準備活動の様子をお伝えします。では、活動の様子を一緒にのぞいてみましょう。
アセアン祭りの準備は、いつも新入生のオリエンテーション直後に始まります。今回も、2021年度アセアン祭りの初の動きとして、昨年の12月に行われた第1回オリエンテーションの翌日に第1回事前会議が行われました。
会議当日の前半では、新入生はアスジャ・インターナショナル事務局による事業の説明を受けました。事業の概要の他、当時祭りを体験したアスジャ現役生や修了生のお話や、事業報告書、アスジャ生ブログを通じて、これまでのアセアン祭りについても勉強できました。
2012年
学生自主事業「ASEANトロピカル祭り」
2012年度の祭りのテーマは、「ASEANトロピカル祭り」です。初代の祭りは、アスジャ生によるシンポジウムと共に行われ、各国のチームによるプレゼンテーションの他、色々なパフォーマンスも披露されたようです。当時アスジャ生ブログがまだ誕生していませんでしたが、現在アスジャ・インターナショナル事務局で保管されている実施報告書を通して振り返ることができました。
2014年
アセアン文化交流事業「アセアン文化祭典」
2014年度の祭りは「アセアン文化祭典」というテーマとされました。当時は、プレゼンテーションとパフォーマンスの他、ファッションショーや展示会も祭りの注目ポイントでした。この年度の祭りでは、例年の演目に加え、展示ブース及び、大きく印刷してステージ横に張り出したマスコットキャラクターがイベントを彩らせ、観客の皆さまにも好評でした。
2015年
アセアン文化交流事業「アセアン文化祭典・東南アジアの旅」
2015年度の祭りは「アセアン文化祭典・東南アジアの旅」と題しました。各国による発表では、アスジャ生が来場者に東南アジアにおける様々な旅行スポットを案内し、パワーポイントやダンス、歌、ビデオ上映など、旅を楽しんでもらえるよう工夫をこらしました。短い準備期間の中で、日本各地に散らばる大学で生活しているメンバーが直接会って話すことができませんでした。それにもかかわらず、FacebookなどSNSを通じてコミュニケーションをとり、一緒に最後まであきらめずに一つ一つの問題を解決しながら、祭りを成功させることができました。
2016年
アセアン文化交流事業「美しいアセアン」
2016年度のアセアン祭りでは、「美しいアセアン」という題になりました。発表と展示ブースを通じて、東南アジアでしか眺められない美しい景色、素敵な笑顔であふれた現地の人々の姿を届けました。当日、手作りの道具や背景で作ったフォトブースが人気を集め、特別なスナックパーティーと交流会も好評でした。
2017年
ASEAN設立50周年記念事業「ASEAN Bonded as One」
ASEAN設立50周年記念を期に、2017年度のアセアン祭りは「ASEAN Bonded as One」というテーマと決定されました。当日、来場したお客さんのうち、アスジャ事業「アセアン国費留学生と日本人大学生との国際交流ワークショップ」に参加した日本人大学生や、アスジャ生を受け入れてくれたホームスティのホスト・ファミリーも来場してくれたようです。2017年度の祭りではASEANgramというフォトフレームが作成され、会場の人気スポットになったようですが、2019年度の祭りに正式に開設されたアセアン祭りのInstagramアカウントの前身と言えるでしょう(笑)
>> 「アセアン国費留学生と日本人大学生との国際交流ワークショップ」についてはこちらから。
2019年
アスジャ国費留学生自主事業「MEET ASEAN」
前回開催された2019年度のアセアン祭り、「MEET ASEAN」について詳しくはこちらから。
こうやって、アスジャ生たちは、自国の民族文化といった幅広い分野から、東南アジア各地のおすすめポイントの情報まで届けるのに、力を合わせて多様な工夫をし、雰囲気がそれぞれ異なる祭りをこれまで作り出しました。アセアン祭りは毎回テーマが異なりますが、東南アジアや自分の国のことについて、日本人をはじめとするご来場のお客様にいろいろ紹介したいという気持ちは変わらないものです。
会議の後半では、アスジャ生たちが2021年度アセアン祭りの実施に向けて、過去の課題とその解決方法の案も議論しながら進めていました。
過去においては、最終的に無事に祭りを開催できましたが、それまでの過程において様々な難題があると、祭りを経験した現役の先輩アスジャ生や修了生は振り返りました。アスジャ生が日頃は各大学で勉強しているため、直接顔を合わせて打ち合わせすることが難しいこと、言語や経験の相違によりメンバー間の意思疎通がうまくいかないこと、イベント準備と学業の両立などが挙げられました。特に、今年のアセアン祭りはコロナ禍で行われる予定ですので、新しい課題が出てくるだろうと予想されます。
ところが、祭りの企画から実施までの過程は大変ですが、本番会場の光景を見て努力が報われる感じもあると、先輩からの声もありました。アスジャ生にとって、アセアン祭りという自主事業は、異文化理解とマネージメント・スキルを鍛えるために良い学びの場であり、責任感とリーダーシップを養うために貴重なチャレンジでもあるからです。
会議の終わりには、課題の解決案をめぐってまだ結論が出ていなかったのですが、アスジャ生たちはこうやって常に問題を意識しながら、解決しようとしています。これもまたアスジャ生にとって、成長するための最初のレッスンだと言えるでしょう。
修了生のマービンさんは、過去のアセアン祭りについての貴重なお話を聞かせてくれました。
続いて、2019年度アセアン祭りの実行委員長である
チャオさんが、委員長から見る祭りについて語りました。
同じ2019年度アセアン祭りで活躍したコンさんも、自分の経験でアスジャ生ができることについての考えをシェアしました。
先輩のお話を踏まえて、2021年度アセアン祭りの予定について先輩・後輩で話し合いました。
事前会議の後、アスジャ生によるアセアン祭りの実行委員長選挙が開始しました。
日本の選挙のように実行されていますので、実行委員長へ立候補したアスジャ生の2名が12月のクリスマス・イブに発表された後、演説会の準備に取り掛かりました。演説会が行われる1月9日(土)まで約2週間がありましたが、立候補した2名にとってはおそらく忙しいお正月になったのでしょうね。
実行委員長選挙演説会本番を迎えた当日は、候補者たちが自分の意見をアスジャ生の前に表明する「政見放送」および、アセアン祭りに関する計画や抱負を巡る討論会という2パートがありました。
日本人読者の皆さまは、ここでいう「政見放送」を聞いたことがありますでしょうか。NHKの「政見放送」という番組をご存知の方は、すぐイメージが浮かんでくるだろうと思います。私は「政見放送」と聞いたら、ついこの間のアメリカ選挙と連想してしまい、すごいと思っていました。しかも、当日は、予め録画された「政見放送」の動画も含めて全てMicrosoft Teamsによるライブ配信の形式で行われました。(NHKではなくて、残念な声もあるようですが…笑)
アスジャ20年の歴史で初めてオンラインによる候補者の討論会が、参加者の皆さんのご協力により成功を収めました。関係者の皆さんは最後まで緊張していたことでしょうが、画面越しでも2名の候補者の熱意と決心はよく伝わってきたと思いました。
演説会につづいて、1月20日(水)は投票日になりましたが、このブログが読者の皆さまに届く時点で、実行委員長が決定されたはずです。その結果を受けて次の準備も順次に行われます。
今回のアセアン祭りの開催は2021年(令和3年)11月28日(日)に決定されました。アスジャ生の皆さんはどのような祭りを企画して実施するか楽しみにしている方は、ぜひアスジャ生ブログをフォローしておいてくださいね
2021年の初ブログがつい長くなりましたが、最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。コロナの影響で多くの事業が中止せざるを得ない中で、アスジャ生およびアスジャ・インターナショナル事務局は「ニューノーマル」に対応できる事業の様式を常にあらゆる角度から試み、励みながら、進化し続けています。今年も引き続きコロナに負けないように、みんなで気を付けて、困難な時期を一緒に乗り切りましょう!
では次回のブログの予告ですが、アスジャ生たちが特別招聘により、ある学校の部活と日本伝統的な楽器を体験させていただきました。詳細は、次回をどうぞお楽しみに ( ^ω^)