この度は、アスジャ・インターナショナル設立20周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。これまで関係者の皆様が様々なご苦労をなされ、このような記念日を迎えられましたことに対して敬意を表します。また、アスジャの修了生として、大家族の一員になれたことと、これまで数々の素晴らしい経験をさせて頂いたことに感謝申し上げます。
私は、2007年来日後、12年間日本に在留しております。東京大学大学院医学研究科で博士号を取得後、ポストドクターとしての研究経験を積むため日本に残ることを選びました。この選択によって、これまで複数の学問領域に関わりつつ、諸外国と多くの共同研究に携わることができました。現在、長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科で准教授として研究と教育に従事しています。現在、国内の有望な人材の育成や、研究者との共同研究以外に、国際環境疫学の分野において、ヨーロッパ諸国をはじめとして、アジアの国々（マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム）とも積極的に共同研究を進めているところです。
アスジャの日本語習得に関する研修プログラムのおかげで、大学を出て日本の職場にスムーズなトランジションができました。そこでは、効率的に活動していました。また、これまで日本の大学の国際化を目指しながら、多言語多文化間のギャップを少しでも埋めるために努めて参りました。これからも、日本の高等教育のグローバル化に貢献し続けつつ、環境疫学を中心とした分野で国境を超えた共同研究機会の創出に尽力したいです。
20年という月日の経過は長いですが、アスジャがこれからもさらなる進展をすることを祈っております。今回の周年記念は、長い道のりの中の一通過点で、次世代に向けた活動を熟考する気付きを与えてくれるものだと認識しております。今後もアスジャが日本で活躍する将来性のある人材育成にご貢献されることを期待しております。
未筆ながら、今後、アスジャのご発展並びに皆様の益々のご健勝ご活躍を心から祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
