アスジャ・インターナショナル設立20周年記念事業冊子
「アスジャ修了生からのメッセージ」より

テイ・タット・ウェイさん
マレーシアマレーシア

私は2001年10月にアスジャの奨学生になり、1年間東京日本語教育センター(旧:国際学友会)にて日本語を勉強し、そのあと東京大学大学院農学部獣医学研究室に進学しました。研究生の期間も含んで、4年半東京大学で博士課程の研究をしていました。そして、2007年3月に博士号をとり、卒業しました。

ASJA奨学生に選ばれて本当に恵まれました。なぜかというと、日本へ留学できることのみならず、さまざまな日本文化も体験できたからです。ASJAの交流会とイベントに参加するのはもちろん、プライベートにも障害を持っている人たちのボランティア活動に参加したり、孤児院の子供達と遊んだり、日本人高齢者に英語を教えたり、合気道を習ったりしていました。大学院を卒業後、学生時代と相変わらず、ボランティア活動をしています。江戸川区にある葛西手話サークルで日本手話を習い、そして2013年にNPO手話技能検定協会の準2級資格も習得しました。今はサポート部員として東京聴覚障害者のバドミントンサークルに所属しています。

社会人になって日本とマレーシアの架け橋となる仕事がありました。1回目は東京にあるアブカム株式会社という試薬会社に勤めたときです。通常は東京で日本のお客様をサポートしているが、年に数回アジア各地域(マレーシア、北京、上海、香港、タイ、台湾)の大学へ行き、実験方法(WesternBlot, Immunohistology, DNAChIP)の技術セミナーを行いました。それから、2回目はベンチャー企業(株式会社7ホールディングス)で勤めたときです。その会社は様々な事業があり、金の小分けと販売、ウェブサイト制作および管理、訪日観光客および日本に在住している外国人向けサービスといったプロジェクトがありました。その中に私はマレーシア法人のビジネス展開事業を担当し、マレーシアにNossomTradingSDN.BHDを設立しました。また、マレーシアからインターン生1名を採用し、日本で4カ月間のトレーニングも行いました。

日本に来て19年目ですが、ASJAで身に付けたリーダシップスキル、ボランティア精神、日本文化の知識等を今の生活にも役に立ちます。その経験があったからこそ、今の自分が成功しているではないかと思います。ASJA奨学生に選ばれて、本当に感謝しています。これからも多くの東南アジアの学生に日本で学べる素晴らしいチャンスを与えられるように祈っています。