福田康夫元内閣総理大臣に対するASCOJA AWARDの授与(2012年3月)
「福田ドクトリン」は、昭和52年(1977年)8月17日、福田康夫元総理の御尊父の福田赳夫元総理が、ASEAN諸国歴訪の最後の訪問地であるフィリピン・マニラで発表されたものです。
スピーチ全体を指すこともありますが、今日ではスピーチの締めくくりに挙げられた次の三つの原則を指すことが一般的です。
(1)日本は平和に徹し軍事大国にならないことを決意しており、ASEANひいては世界の平和と繁栄に貢献する。
(2)日本はASEANの国々との間に、政治、経済のみならず社会、文化など広範な分野において、真の友人として「心と心の触れあう」相互信頼関係を構築する。
(3)日本とASEANは対等なパートナーであり、日本はASEANおよびその加盟国の連帯と強靭性強化に協力し、インドシナ諸国との間には相互理解に基づく関係の醸成をはかり、もって東南アジア全域にわたる平和と繁栄の構築に寄与する。
福田ドクトリンは、その後の日本のASEAN外交政策の基軸となりました。福田ドクトリンが発表された同じ年、他国に先駆けて日・ASEAN首脳会議が開催されました。翌昭和53年(1978年)には日・ASEAN外相会議も開催され、日本はASEANにとって初の対話国として協力関係をスタートさせました。
アスジャは、福田ドクトリンの精神を踏まえ運営しています。